「20年前、インドを訪れるIT企業の目的はコスト削減だった。だが近年は新たな価値を生み出す役割を求めるように変わってきた」。欧州SAPの印研究開発子会社、SAPラボインディアのマンガーラ・セシャドリ バイスプレジデントはこう話す。日本ではシステム開発や保守、運用、事務作業などのアウトソーシング拠点として知られるインドだが、それは過去の話になりつつある。

欧州SAPの印研究開発子会社、SAPラボインディアのマンガーラ・セシャドリ バイスプレジデント
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 もちろん、今でもBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)や受託開発の拠点として、インドは多くのIT企業にとって重要な位置を占めてはいるが、その一方で、大手IT企業の研究・開発拠点としてもその地歩を固めつつあるのが、今のインドだ。

 米マイクロソフト(MS)や米オラクルの開発担当者も「インドの役割は変わりつつある」と口をそろえる。実際、MSはAI(人工知能)やデータ分析といった最新技術の研究、オラクルは戦略商材の開発拠点をインドに置いている。SAPも戦略商材の開発拠点をインドに設けており、データベース「SAP HANA」やERP(統合基幹業務システム)の「SAP S/4 HANA」の開発を担っている。

 アクセンチュアはインド最大のIT集積地であるバンガロールに2017年7月、「アクセンチュア・イノベーション・ハブ」と名付けた最新のITを顧客が体験できる設備を設けており、IoTなど新しいサービスやシステムの開発をけん引する。

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