デジタル教材が教師役を務めるEdTechでは、教材の分かりやすさが命綱となる。いくら生徒のやる気が高くても、教材の内容が理解できないとモチベーションは下がってしまう。

 教材の分かりやすさを徹底して追求して教材の完成度を高めているのが、教育関連ベンチャーのdivが運営するITの総合学習教室「TECH::CAMP」だ。電子教材による自主学習が基本だが、オンライン学習ではなく教室を構え、教師役(メンター)に質問し放題、というのが売りだ。

図 プログラミング教室「TECH::CAMP」の教材開発の流れ
教材を毎週見直す(画像提供:div)
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 質問が多すぎて、教師に負荷がかかる気がするが、TECH::CAMPの事業責任者を務め教材開発を統括する阿部幸一郎氏は「質問が出ないほど分かりやすくするのが教材作成の方針。教材が究極に分かりやすければ質問は減り、対応に困ることはなくなる」と言い切る。

 TECH::CAMPではまず教室で生徒が電子教材を使って自習する。教室での学習を基本としているのはモチベーションの維持が狙いだ。

 教室に常駐するメンターは教室で受けた質問の中で、教材の作成者にフィードバックしたほうが良さそうなものについて、質問者にどう説明したかや質問内容などを報告する。「説明に困った」「同じ質問をよく受ける」といったものが候補だ。

 教材の担当者は質問内容を分析し、毎週教材に反映する。例えば「説明が難しい」という質問を踏まえ、「冒頭では詳しい説明を省き、プログラムコードを動かしながら解説する」という内容に変えたりする。

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