「ワット・イズ・ユア・ネーム?」。教室で小学5年生の生徒が机の上のPCに話しかける。すぐさま画面右上に「55点」と表示される。発音の採点結果だ。「あ、私のほうが上だ!」と隣りの生徒と結果を見比べながら、発音の練習を繰り返す──。

前原小学校(東京・小金井市)の公開授業の様子。1人1台のPCで個別に学習する
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 東京・小金井市にある市立前原小学校の授業風景だ。同校は2017年4月から、PCを使って生徒が自ら学べる授業を本格的に取り入れている。

 先生役を担うのはデジタル教材。英語の授業ではオンライン学習教材「EnglishCentral」が単語の意味や正しい発音を指導する。人間の教師はオンライン教材の使い方を教えたり、学んだ英語で会話をするよう生徒に促したりとサポート役に徹する。

 前原小は全国の小中学校における「EdTech(エドテック)」の先進ユーザーの1校だ。EdTechは金融のFinTechなどと同様の造語であり、教育現場における先進的なIT活用を指す。教育現場のIT活用はこれまで、成績管理など教師の事務作業を効率化する校務システムが中心だった。EdTechは校務システムと連携しつつ、授業そのものの改革を目指している点が新しい。

 生徒はタブレットやクラウド、動画、音声認識の機能などを利用して、自分の実力やペースに合わせて学べる。学習効率を高めやすいと評判だ。

 前原小の石井康友教諭は「自宅でも教材を使って親と一緒に練習し、大人よりも流暢に英語を話す生徒がいるほどだ」と証言する。

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