SAPジャパンは、2017年10月13日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2017」で、独自のサービスやシステムに組み込んでもらうOEM向け製品を出展している。「SAPと言えばERPのイメージが強いと思うが、ERPは一切展示していない。今回はOEM事業のチームとして出展した」とOEM営業本部 本部長の松下欣司バイスプレジデントは説明する。

SAPジャパンはOEM事業のチームが出展した
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 欧州SAPにおける世界の新規ライセンス売上高のうち、ERPが占める割合は3割程度まで下がっている。ERPの新規ライセンスの売り上げも拡大しているが、データベース管理や分析などのソフトやクラウドサービスの伸びが著しい。特に日本では、OEMでソフトやクラウドサービスを組み込んでもらう事業の売上高が「前年比50%増」(松下氏)のペースで拡大しているという。中堅や中小の独立系ソフト会社のほか、ソフトを外販する製造業や流通業などが多いことがSAPジャパンの商機になっている。OEM事業の認知度向上とさらなる拡大を狙い、組み込み向けデータベース「SAP SQL Anywhere」やクラウドサービス「SAP Cloud Platform」などを展示ブースで紹介していた。

 SAPのOEM事業の成功例の一つが独シーメンスのIoT基盤「MindSphere」だ。SAPのクラウドサービス上にシーメンスがIoT向けのアプリケーションを構築した。国内では村田機械のシステム子会社がSAPのソフトを組み込んだ倉庫管理システムの提供に取り組んでいる。ソフト会社をはじめ、製造業や流通業などが提供するソフトやサービスの裏方として、SAPの存在感をさらに高めることを目指す。