NTTコミュニケーションズは2017年10月11日に始まった「ITpro EXPO 2017」で、ビジネスにAI(人工知能)を適用するための製品やサービスを紹介。様々なAIの具体的な活用例を展示した。

AIのビジネス活用を紹介するNTTコミュニケーションズのブース
[画像のクリックで拡大表示]

 展示の中でも目を引くのが、製造業の生産プラントの設備にAIを適用するシステム。計測機器メーカーの横河電機と共同で開発した「ディープラーニング最適制御」である。一般にAIは予測に適用されることが多いが、このシステムでは、設備の温度制御にもAIを適用しているという。

 プラントを模した高温になる設備と、それを冷却するファン、温度を検知するセンサーなどからなるプラントの模型を設置し、デモを見せている。

 NTTコムはこのプラントの温度制御に、深層強化学習と呼ぶ手法を適用する。冷却ファンのオン・オフをどのタイミングで制御すれば温度が一定の幅の中に納まるかを機械学習して、最適な制御パターンを導き出していく。

 「ある条件のもとで制御するルールベースの方法だと、温度が一定の幅に収まらない。一方、深層強化学習を使った制御では、一定の幅にとどまる。安定した温度調節が可能だ」と、NTTコミュニケーションズ技術開発部の島田健一郎氏は説明する。

 プラントの制御を最適化することで、省エネルギーにもつながる。プラントの制御はベテラン技術者が様々な情報を見ながら行っていることが多いという。「ノウハウの継承が難しいこともあり、センサーとAIを組み合わせていくことでプラントの安定的に運用できる」と、島田主査は見通しを語る。