ラリタン・ジャパンは電力計測や通信の機能を持つ配電ユニット「インテリジェントPDU」を2017年10月11日に開幕した「ITpro EXPO 2017」に出展した。データセンターのラックに設置してサーバーやストレージなどに電力を供給する電源タップをインテリジェント化したものだ。無駄な消費電力はデータセンター運営のコスト増加につながる。「以前はラックごとの電力を可視化したいというニーズが強かったが最近はコンセントごとに見たいという要望が多い」(説明員)。きめ細かく電力を監視できる機能をデータセンター事業者などに訴求する。

ラリタン・ジャパンが出展した「インテリジェントPDU」
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 ラリタンのインテリジェントPDUは消費電力の計測誤差がプラスマイナス1%と小さいことが特徴。顧客の要望に合わせてコンセントの形状や個数、電力容量などをカスタマイズして提供する。展示ブースでは米eBayが採用した最大容量45kWの品種などを見せた。

 インテリジェントPDUを1台ルーターにつなげば、数珠繋ぎにした最大16台分をネットワークに接続できる。サーバーの接続に使うネットワーク機器のポートを無駄使いしないための機能だ。これまではUSBケーブルで数珠繋ぎにしてきたが、最新機種ではEthernetケーブルでPDU間を接続できるようにした。コネクターのロック機構があるうえ、長いケーブルを利用しやすい利点がある。万が一PDUへの電源供給が遮断された場合でも、別のPDUから制御部に電力を供給して問題の発生を通知できる機能も備えた。オプションで取り付けた温度センサーの情報も取り扱える。

 ブラウザーでPDUに直接アクセスしたり、APIを呼び出したりして利用する。PDUが集めた情報を見たり、コンセントを指定して電力供給を遠隔からオン/オフしたりできる。

 データセンターの消費電力が増えると冷却のための電力も増えてしまう。電力を必要最小限に抑えるための第一歩が消費電力や温度のきめ細かい監視だ。賢くなった配電ユニットの利用が拡大しそうだ。