2017年10月17日、Windows 10の大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」の一般提供が始まる。正式デビューとなるのが、WindowsでLinuxのプログラムを直接動かせる「Windows Subsystem for Linux(WSL)」。Windowsストアから簡単にインストールできるようになる。

 そもそもなぜ、米マイクロソフトはWindowsにLinux環境を標準で組み込むことにしたのだろう。

「すべての開発者にLinuxを」

 話は2014年にさかのぼる。マイクロソフトのサティア・ナデラCEO(最高経営責任者)はメディア向けの説明会で「Microsoft Loves Linux」と宣言した。2015年には、公式ブログで「Microsoft Loves Linux」と題した記事を公開し、同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」が2013年からLinux仮想マシンを提供していることや、Azureの基盤として多くのオープンソースソフトウエア(OSS)を利用している現状を明らかにしている。

 Linuxはサーバーにおいて圧倒的なシェアを誇る。米ネットクラフトのWebサーバー分野に関するシェア調査によると、マイクロソフトのサーバーシェアは約23%に留まる。

 OSはもちろん、Webサーバーやデータベースといった幅広い分野のオープンソースソフトウエア(OSS)の存在が大きい。アプリケーション開発者は、サーバーと同じ環境をLinuxクライアントに構築して開発やテストを実施する。macOSがユーザーランドにBSDを採用していることから、macOSの端末ソフトで作業することも少なくない。

マイクロソフトによるLinux環境の整備状況
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