本特集の前回では、普及し始めている4K動画の概要を紹介した。今回からは、特に「パーソナル4K動画」について深掘りしていく。普及価格帯のビデオカメラなどで4K動画を撮影し、撮影した4K動画を再生・編集・保存する方法を解説する。今回はまず、4K動画を撮影できる機材と、選択法を見ていこう。

4K動画を撮影できる機器はすでに幅広い

 パーソナル4K動画を撮影できる機器は、かなり増えてきている。前回「ビデオカメラをはじめとして」と書いたが、実は最初に4K撮影が可能になったのはいわゆる「ビデオカムコーダー」ではない。

 米GoProが2012年11月に発売(日本では12年12月発売)した「GoPro HERO3 Black Edition」で4K動画の撮影が可能になり、そこから「パーソナル4Kコンテンツ時代」がスタートしているのだ。ただしHERO3 Black Editionは秒間15コマとコマ数が少ないため、本格的な4K映像撮影には向いていなかった。

 その後2014年3月にソニーが秒間30コマの4K撮影が可能な「ハンディカム FDR-AX100」を発売。同年5月にはパナソニックがアクションカメラ「HX-A500」を発売し、本格的な4K撮影時代が到来する。

 現在、4K動画を撮影できる機器は、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジカメ、スマートフォンにまで広がっている。ユーザーは幅広い選択肢の中から、撮影スタイルに合わせて好みのものを選べる。

こんなユーザーにはこの4K撮影機器がお薦め

 ひとくちに4K動画を撮影できるといっても、機器によってサイズや撮影する動画の画質などは様々だ。4K動画撮影が可能な各種カメラの特徴を紹介しよう。

4K動画撮影対応カメラの種類とその特徴。機種によって特徴が異なるので厳密ではないが、全体的な傾向としてとらえてほしい
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 最初の項目で「画質」と書いているが、これは映像処理エンジンなどは別として、カメラの「センサーサイズ」と「映像のなめらかさ」によって大きく異なってくる。特に重要になるのが「映像のなめらかさ」だ。

「24p」や「30p」が「なめらかさ」を表す

 それぞれのカメラの仕様を見ると、記録画素数に加えて「30p」や「24p」といったキーワードがあることが分かる。最初の数字は1秒あたりのコマ数を指しており、「24p」なら秒間24コマとなる。「p」は「プログレッシブ」(順次走査方式などと呼ばれる)の略で、1つの画面を一気に表示することを表す(その反対は「i(インターレース)」で、1つの画面を2回に分けて表示する)。映画のフイルムは秒間24コマで、テレビ放送は60i(秒間60コマのインターレース表示)。4Kブルーレイ(Ultra HD Blu-ray)は、最高で60pの映像記録が可能になっている。

 30pと60iはデータ容量的にほぼ同じだが、コマ数が多い60iの方が人間の目には自然に映ると言われる。映画のフイルムと同じような雰囲気を出すために、ミュージックビデオなどではあえて24pで撮影する場合も多いが、なめらかさ(画質)は「24pより30pの方がよく、30pと60iはだいたい同じ。60iより60pの方がよい」だと考えてよい。

 では、それぞれの特徴を掘り下げつつ、代表的な機種を紹介しよう。

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