2017年10月17日、Windowsの大型アップデートとなる「Windows 10 Fall Creators Update」の一般提供が始まる。SNSやOneDriveとの連携などを強化する一方で、2017年5月の開発者イベントBuild 2017で華々しく発表した、時系列で情報を整理して見せる「Windows Timeline」やクラウド同期が可能な「Cloud Powered Clipboard」は搭載を見送った。

 目玉となる機能よりもスケジュールを優先させる。この方針転換こそ、Fall Creators Update最大の変更点と言える。

OSが管理する情報を時系列に整理して見せる「Windows Timeline」機能。Fall Creators Updateでの搭載を予定していたが、先送りされた。
(出所:Build 2017基調講演ビデオ)
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開発スケジュールを厳格化

 米マイクロソフトは今年4月20日、機能追加を含む大型アップデート「Future Update」を年2回、3月と9月を目標に開発することを発表した。同じタイミングで、OfficeやSystem Centerなども更新する。

 Windows 10の大型アップデートについて、当初マイクロソフトは「1年に2~3回のアップデート」という方針だった。振り返ってみれば、2016年は「Anniversary Update」(開発コード名:Redstone1、RS1)のみ。4月の新方針では更新を「commit」、つまり確約している。

 「Creators Update」(開発コード名:Redstone2、RS2)の一般向け配布は、手動ダウンロードが4月5日、Windows Update経由の配布が4月11日。今回のFall Creators Updateでは10月17日だ。3月と9月という公約とはズレがあるが、これは正式版の完成を示す日時。配布時期より先になる。

 現在のWindowsは、開発版をWindows Insider Programとしてプレビュー版を逐次配布し、その中から正式版を決めて配布してきた。例えば前回のCreators Updateは、3月17日に配布ビルドとなる「Build 15063」が完成し、プレビュー版として配布された後に「完成」が発表された。一般向けの配布は、翌月の4月5日からだった。完成としては3月中なので、Windowsのバージョン表記も2017年3月を意味する「1703」となっている。

 ビルドの完成日からプレビュー版の配布開始までに時間が空くのは、別ブランチとなった現行版(RS2)向けのアップデートなどを反映させ、一般配布用により厳しい検証などを行うためだ。これらの経緯と、今回のFall Creators Updateの一般向け配布日から判断すると、マイクロソフトの公約である「Windows is committing to a predictable twice-per-year feature release schedule, targeting September and March of each year」でいう9月と3月とは、開発が完了してプレビューが配布されるタイミングと見てよい。

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