Q.開発チームのリーダーを務めています。先日、20代後半の女性SEから「セクハラされています。助けてください」と相談を受けました。聞くと、ある上司から「仕事の話がある」と、頻繁に飲食の誘いがあるとのこと。身体接触はないようですが、断り切れずに相当ストレスが溜まっているようです。どのように対応すればよいのでしょうか?

 筆者もセクハラ(セクシャルハラスメント)の相談をたびたび受けます。今では男性もセクハラだと言える時代ですが、会社を通じて筆者に相談があるのは圧倒的に女性です。事実であった場合の人事的処分を含めて相談があります。

 1989年、「セクハラ」という言葉は流行語大賞に選ばれました。その後、男女雇用機会均等法の配慮義務として明文化されたのが1997年です。それからちょうど20年。今では世間一般に問題として認識される一方、会社ではセクハラ防止の周知や啓発、相談窓口の設置などを行わなければならなくなりました。

「見て見ぬふり」は配慮義務違反

 それでも大きなトラブルに至っていないものも含めて、社内にはセクハラが存在するものです。質問者のケースもそうでしょう。特に上司や先輩などパワー(権限)を持った立場の人が加害者になるトラブルが目立ちます。権力をかざすので、女性社員も断りづらく、内面的なストレスが重くのしかかっていくようです。

 では、セクハラを相談されたらどうすればよいのでしょうか。まず重要なのは、たとえ身体接触がないセクハラであっても、会社や周りは適切に対応することです。「個人間の話だから」と見て見ぬふりをするのは最もダメな例です。セクハラのストレスからくるうつ病や、最悪の場合の自殺などは労働災害(労災)となります。会社や職場の責任者は配慮義務違反に問われます。

 セクハラの相談を受けたら当然、「秘密厳守」で対応することも大切です。安易に電話で受けずに、会議室などでじっくり話を聞き、事実を確認して記録に残してください。

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