広告主企業が最も嫌うことの1つが、意図しないメディアサイトやWebサイトに自社のネット広告が表示されて自社のブランドイメージが傷つけられることだ。多数のメディアサイトやWebサイトにまとめてネット広告を一斉配信する仕組みの「アドネットワーク」が普及したことで、広告主企業があずかり知らないサイトに自社広告が掲載されるケースが増えている。個人のブログやネット情報を集めたまとめサイトには、特定の主義主張を強調したり内容がふさわしくなかったりするものもある。

図 ソフトバンクの動画広告配信システム
画像提供:ソフトバンク
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 ブランドイメージを重視する消費財や自動車といった大手広告主、いわゆるナショナルクライアントを増やしたいネット広告企業にとって、広告主のブランドイメージを守るためのアドテックの開発が急務になっている。ここに商機を見いだした1社がソフトバンクだ。

「優良Webメディア」に絞って配信

 同社は自社開発したネット広告配信システム「SoftBank Ads Platform(ソフトバンクアドプラットフォーム)」を通じて、提携メディアだけにバナー広告を配信するサービスを提供済み。2017年7月18日には新たに動画広告を配信対象に加えた。バナー広告に比べて広告効果の高い動画広告を「国内の大手優良Webメディアに絞って配信できる」(デジタルマーケティング事業統括部の山本悠太氏)。

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