セブン&アイ・ホールディングスとネット通販分野で提携したアスクルは現在、同社全体で約60%ほどある自社グループ(100%子会社の「ASKUL LOGIST(アスクルロジスト)」による配送比率を拡大する方針を打ち出している。自社グループのドライバーを増員し、配送車も増やし、「デポ」と呼ばれる、より消費地に近い小型の配送拠点も増やす計画だ。

 人工知能(AI)を積極的に取り入れながら、自社グループのドライバーによる配送で柔軟性を高め、きめ細かな受け取りサービスに磨きをかけて、セブン&アイとの本格的な提携サービスの開始に備える構えだ。セブン&アイは、アスクルの自前の物流網とサービスに大きな期待を寄せている。

都内にあるHappy On Timeに対応するためのデポ(小型拠点)
(出所:アスクル)
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 アスクルの岩田彰一郎代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)は最近、「テックファースト」という言葉を好んで使う。社内にはITエンジニアも増やし、AIや物流センターに導入するロボット、配送ビッグデータの分析などは外部に丸投げせず、できる限りアスクル自身でこなそうとしている。東京・豊洲の本社近くには「アスクルテクノロジーセンター」と呼ぶ、ITの研究開発拠点の開設を準備中だ。

「アスクルテクノロジーセンター」のイメージ(まだ準備中のため、実際の内部とは異なる)
(出所:アスクル)
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