この連載ではエンタープライズIT分野で急速に注目を集めている「RPA(Robotic Process Automation)」について分かりやすく実践的な内容を意識して説明している。

 第1回ではRPAの概要と注目を集めている背景を、第2回(前回)では「RPAツール」を構成する技術要素と仕組みを取り上げた。ここまででRPAとRPAツールに関するイメージをつかんでいただけたと思う。

 現在、RPAツールは国産、海外製を合わせて約40種類近くに上ると言われている。それぞれ共通する特徴や独自の特徴を備えており、利用者が自社のニーズに適するツールを選ぶのは容易でない。

 そこで今回はRPAツールの全体像を把握しやすくするために、ツールの大まかな分類を示すとともに、代表的な5つの製品を取り上げて内容を見ていく。

2つの軸でツールを分類

 RPAツールの特性を把握するうえで、以下の2種類の軸で捉えると分かりやすい。

第1の軸:実行環境(サーバー型/クライアント型)
第2の軸:シナリオ作成の難易度(専門的/簡易)

 ここでいうシナリオは、ソフトウエアロボットの作業の流れ(どのアプリケーションをどのタイミングで起動・実行し、結果をどう受け渡すか、など)を定義したものを指す。

 この2つの軸に沿って、今回取り上げるRPAツールを示すとのようになる。

図 主なRPAツール
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 縦軸が第1の軸、横軸が第2の軸を表す。左下(クライアント型、シナリオ作成が簡易)のツールは一般にあまり複雑でない使い方に向き、右上(サーバー型、シナリオ作成が専門的)に行くほど高度な使い方に向くと言える。

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