この連載も最終回だ。前回紹介した定量的な「指標分解」はデータ分析では必須だが、世の中全てを定量化できるわけではない。

 そこで、これまで紹介してきた課題分解のテクニックを総動員し、「(街で新たに始めた)パン屋のパンが売れない」という課題を最後に考えてみよう。ちなみにこの課題は、私が横浜国立大学の授業で扱った事例の1つである。

「パン屋のパンが売れない」という課題をどう分解して解決するか
(出所:データ&ストーリー)
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 街でパン屋を始めた。ところが思ったようにパンが売れない。そこで現場へのヒアリング結果から、とにかく思いつく改善策を打ちまくる。現実にはこうした対応が多いが、成功率は低い。

 そうではなく、可能性がある問題の全体像をまず体系的に描いてみる。そのうえで優先順位を付け、戦略的に改善したいものだ。みなさんはこの課題の要因をどのように分解するだろうか。

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