企業のシステム担当者にとって、ネットワークの構築や更新で頭を悩ますのが、ネットワーク機器の選定。「ほかの企業ではどんな機器を使っているのか」「インテグレーターに薦められたベンダーの製品は評判がいいのか」といったことが気になるだろう。

 日経NETWORKでは、企業ネットワークの利用実態を調べるユーザーアンケートを毎年春に実施している。企業でよく使うネットワーク機器のベンダー名やその選択理由などを尋ねる。2017年春に実施した今回の調査では初めて、「導入してわかった不満な点」を聞いた。

 本特集では、企業でよく使われるネットワーク機器のベンダーランキングを、ジャンル別に紹介する。さらに各ジャンルの上位2社については、そのベンダー製品を「選択した理由」と「不満な点」をまとめて掲載する。まずは、スイッチ部門から見ていこう。

アクセススイッチでシスコ初の1位

 スイッチ部門では、「アクセススイッチ」(アクセスSW)、「フロアスイッチ」(フロアSW)、「レイヤー3スイッチ」(L3スイッチ)という三つのジャンルに分けて、主に使っている機器ベンダーの回答を得た。

 アクセスSWは、従業員が使う業務用パソコンを直接つなぐLANスイッチを想定して回答してもらった。

 アクセスSWの使用率(回答した人の数を有効回答数で割ったもの)1位は、シスコシステムズ(24.3%)だった。2位にバッファロー(21.7%)、3位にアライドテレシス(18.3%)が入った。3位と4位のベンダーに10ポイント以上の差があり、上位3社がトップグループを形成した格好だ。

アクセススイッチベンダーの総合順位
アンケートでは、回答者が携わる企業ネットワークで主に使っているアクセススイッチのベンダーを一つだけ回答してもらった。使用率は、「わからない」「使っていない」の回答を除く有効回答503人を母数にして計算。3%以上の企業を掲載した。前回調査(2016年春実施)は、使用中のアクセススイッチすべての複数回答だったので単純に比較できないが、参考として前回使用率が10%以上だったベンダーを載せた。
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 アクセスSWでシスコが1位になったのは、4年前に調査を開始して以来初めてだ。今回の調査は単一回答で、前回までは使用する機器のベンダーをすべて回答する複数回答だったので、前回の使用率と単純に比較できない。ただ前回1位だったアライドテレシスと2位だったバッファローの使用率は10ポイント以上下げたが、シスコは3.6ポイント下がっただけでベンダーによって影響具合に差が出た。

▼3.6ポイント下がっただけ
前回の調査と回答者が対象とするネットワークに大きな変化がないとすれば、バッファローやアライドテレシスは、シスコと比べて、他ベンダーの製品と組み合わせて使う企業が多いと推測できる。

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