2017年7月27日~30日に開催されたロボットの競技会「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」はロボット開発における総合力が問われた。ロボット開発の技術力だけではなく、本番での勝負強さやチームの連携プレーなども鍵となった。

 世界中の10の国・地域から16のチームが参加した2017年大会では、8チームが競技最終日の決勝ラウンドに出場した。

 残りの8チームは競技1日目と競技2日目の成績が惜しくも上位のチームに届かなかったが、それぞれ斬新な発想や工夫を生かして会場を沸かせた。

 鳥取大学、東芝、東芝インフラシステムズ社の合同チーム(Team T2)は初参加ながら健闘したチームの一つだ。

 同チームは2日目の競技「pick(ピック)」で100ポイントを獲得して8位にランクイン。1日目の「stow(ストウ)」で得点が10ポイントと思うように成績を残せなかったこともあり惜しくも決勝ラウンドに進めなかった。

「ロボットを開発するのは初めて」

 「ロボットを初めて触るメンバーも多い」とTeam T2でチームキャプテンと務める東芝インフラシステムズ社小向事業所の江原浩二主幹は説明する。実は江原主幹自身もロボット自体を開発するのは初めてという。

東芝インフラシステムズ社 小向事業所の江原浩二主幹(左)と村上厚参事
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 ただロボット開発にも生かせる技術に携わる技術者・研究者が集まったと言えそうだ。東芝からは郵便物の仕分け機器や紙幣の処理機器、自動改札機などのシステムに強みを持つ技術者や研究者が、鳥取大学からは画像処理技術に強みを持つメディア理解研究室の研究者が参加した。

 参加を決めたのは2016年9月。合計30人以上のメンバーは普段、それぞれの業務や研究に携わっていることもあり、全員が一カ所に集まって話し合ったり作業したりするのは難しい。日々の業務の合間に時間を作りながら力を合わせてロボット開発を進めていった。

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