「イノベーションへの道筋は、オープンソースが支える」――。2017年7月7日、「IT Japan 2017」(日経BP社主催)の講演に立ったレッドハットの望月弘一代表取締役社長はこのように強調し、同社の変革戦略について語った。

レッドハット 代表取締役社長 望月 弘一氏
(撮影:井上 裕康、以下同じ)
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 冒頭、望月社長は企業が短命になりつつある現状に触れた。1960年に約60年だった企業の平均寿命は、1980年に約30年、2017年現在では20年を下回っているという。その一方で、時価総額上位に名を連ねるアップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックといった企業にも言及。「これらの企業はオープンソースのアーリーアダプター、もしくはコアユーザーだ」(望月社長)。

 続いてイノベーションに必要な視点として、望月社長は次二つつを指摘。一つはソフトウエア技術を変革の原動力にすること、もう一つは外部の人材を活用することだ。「米GE(ゼネラル・エレクトリック)は重工業からソフトウエア企業に転換を進め、米ウォルマートは20社のIT企業を買収し、業務のデジタル化を図っている」(望月社長)という。

 加えて、望月社長は「リーンスタートアップ」の発想が重要になるとも述べた。これは、新しい事業を立ち上げる際のモデルとなる考え方で、小さな仮説を構築してすぐに実行し、結果を見て柔軟に方針を修正していく、というものだ。

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