Ubuntuのデスクトップ環境で標準の「端末」アプリケーションを起動。
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 Windows 10で動く、米マイクロソフト純正のLinux互換環境「Windows Subsystem for Linux」。その目的は、Linuxのコマンドラインインタフェース(CLI)を実装することで、Linuxサーバーの開発や運用を支援することにある。このため標準ではGUI環境を含まない*1。しかしLinux互換だけに、GUIツールの利用も可能だ。

*1 ApacheやMySQLといったサーバーソフトの恒常的な運用も想定外していない。Linuxソフトとして動作はするものの、WSLが動作するコンソール(標準ではコマンドプロンプト)を閉じればWSLは終了する。

 WSLはLinuxカーネルをエミュレートする機能で、Linuxディストリビューション「Ubuntu」のCLIを十分に動かせるだけの互換性がある。当然、GUIのプログラムも一部動作する。2016年8月の提供開始当初は小規模なGUIプログラムが動作するに留まっていたが、2017年4月のCreators Updateを経てデスクトップ環境が動作するまでになっている。

Windowsに「X Window System」を導入

 Linuxのデスクトップ環境の基盤として主流なのが「X Window System」だ。Xサーバーという表示ソフトに対して、Xクライアントが描画を指示する。Xサーバーに相当するソフトをWindows側に導入すれば、WSL内で動作するXクライアントからの指示を受け取ってGUIのウィンドウを描画できる。

 ここでは、Windowsで動く無償のXサーバーとして「VcXsrv Windows X Server」を利用する。公式サイトにアクセスし、「Download」ボタンを押してインストーラーをダウンロードする。2017年7月4日時点の最新版は「vcxsrv-64.1.19.2.0.installer.exe」だ。

Windowsで動く無償のXサーバー「VcXsrv Windows X Server」のダウンロードページ。
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