ミヤタ自動車の働き方改革プロジェクト。テレワークを導入しようということになり、ひとまず1つの部署、市場調査室からトライアルを始めた。市場調査室は30人の管理職および社員、プラス5人の派遣社員で構成されている。実験するには手頃な規模だ。

 1カ月間のトライアルが終わり、プロジェクトも無事に終了。ここで「振り返り」をすることになった。めぐみ(経営企画部 課長)率いる総勢5人のプロジェクトメンバーは会議室に向かった。

 「思っていたよりも好評でしたね、テレワーク。やってみるもんです」。市場調査室長の丸子は開口一番、うれしい感想を口にした。ポジティブな反応は、プロジェクトメンバーにとって本当にありがたい。

 市場調査室の社員と派遣社員5人が集まり、トライアルをして感じた「良かった点」と「悪かった点」をホワイトボードに書き出していった。

<良かった点>

「テレワークは単純作業にしか向かないと思っていたが、むしろ企画書の考案などクリエーティブな仕事に向くと実感した」
「通勤時間の無駄が減った」
「ヒゲをそらなくてもいいのが楽」
「出すべきアウトプットや進捗を明確にするようになり、メリハリを持って仕事をするようになった」
「職場で顔を合わせているときよりも、部下と丁寧にコミュニケーションを取るようになった」
「普段、いかに無駄な打ち合わせや会議が多いかを実感できた」
「全員が出社しているときの時間の使い方を、しっかりと計画するようになった」
「仕事をしている姿を、子どもに見せることができた」

<悪かった点>

「どの仕事がテレワークに適していて、何がダメなのかの見極めが難しい」
「上司への報・連・相のタイミングを見計らいづらい」
「離れているとうまく意思が伝えられなくて、もどかしい思いをすることがある」
「相手の在籍状況が分からず、困ることがあった」
「ちょっとした相談や打ち合わせができない」
「家だとのんびりしてしまい、仕事ができない」
「ついつい、マンガに手が伸びてしまう」

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