AI(人工知能)、デジタル地図、音声認識、センサー――。様々な技術が急速に進化し、自動運転の実用化はもう目前まできている。

 モータリゼーション、すなわち自家用乗用車の普及は、世界の人々の生活を一変させた。それと同時に、自動車産業は巨大化。裾野が広く、影響力の大きい産業として君臨し続けてきた。

 今後、「自動運転時代」に突入すれば、これまでの伝統は破壊されるだろう。高品質な自動車部品を開発・生産する領域がなくなることはないだろうが、自動運転を支える技術・製品・サービスを開発・生産するプレーヤーはこれまでとは異なる。

 自動運転技術を備えたクルマの量産化で先頭を走る米テスラ。この会社が、未来の自動車業界のキープレーヤーになるかといえば、そう容易なことではないように思える。ではトヨタ自動車や独フォルクスワーゲンといった自動車産業の大手が、現状の地位のまま安泰かといえばそうではないだろう。

 いずれにせよ、自動車メーカーの地位がどうなるかということよりも今、目を向けるべきは、自動運転、すなわち「クルマ×AI」の分野で、どのような会社が参入しているのか。激変している自動車業界の現実を把握することだ。

 なぜか。IT業界にとっては取引先や提携先となり得る自動車業界を、自動車業界にとっては続々と参入してくるIT業界のプレーヤーを、これまでの常識を引きずったまま互いに研究し続けても意味がないからだ。

 「どの会社と組めば、自社のビジネスの成長につながりそうか」「どの企業から技術を調達すれば、新規ビジネスを立ち上げられそうか」など、自動車業界とIT業界の双方を網羅した最新の業界地図なしには考えられないだろう。ただし、技術的な観点から、自動運転時代に向けた自動車業界とIT業界を俯瞰できる業界地図は世の中にほとんどないのが実情である。

 こうした問題意識の下、製造業向けに技術情報を提供する「日経テクノロジーオンライン」と、IT業界の専門技術サイトである「ITpro」の専門記者が共同で、「クルマ×AI」という切り口で独自の業界地図を作成した。

図●クルマ×AI業界のキープレーヤー

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