「小まめな情報共有を定着させる」「発言しやすい環境を作る」など、組織風土を改革するビジネスチャット導入例が増えている。成功企業 に共通するのはITツールの導入で終わらせず、利用場面を業務や働き方の中に位置付けて、浸透させる具体的な計画と施策を取っていること だ。そうした企業の実例を紹介しよう。

 主婦に特化した「しゅふJOBスタッフィング」など、独自の人材派遣・求人サービスを提供するビースタイルは2012年ごろから離職率が急上昇する危機に見舞われた。業態拡大に伴って採用を増やし、2012年7月に59人だった正社員数を2013年7月に80人まで増やしたものの、2012年の離職率が27%に達したのだ。

 2002年の創業時から、経営陣と社員の距離が近い組織運営を心掛けていたというが「社員数増加にうまく対応できなかった」と人事ユニットの岩本恵子マネージャーは振り返る。業務拡大に追われて現場への助言も不足気味だった。経営陣はコミュニケーション活性化を軸とする改革を決意した(図1)。

図1●人材派遣・求人のビースタイルは日報形式のコミュニケーションで離職率を改善 
外回りが多い営業職も入力・閲覧しやすいようITツールでのコミュニケーション活性化に取り組んだ。クラウド型日報ソフト「Gamba!」を採用したが、使い方はチャットに近い。
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