大ヒットゲーム「Pokemon GO(ポケモンGO)」がリリースされる3カ月前の2016年4月26日、開発元である米ナイアンティックのジョン・ハンケCEOが日経ITイノベーターズの会合で講演した。世界を代表するイノベーターが、自身の苦労談と「理想的なリーダーの姿」を語った。

米ナイアンティック CEO ジョン・ハンケ氏
写真:井上 裕康
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 「ドットコムバブルの終焉やリーマンショック――。非常に厳しい時期を経験しました。しかし、それらを乗り越え、多くの教訓を得たからこそ、今があるのです」。世界で大人気のスマホゲームの「ポケモンGO」や「Ingress(イングレス)」を手掛ける米ナイアンティックのジョン・ハンケCEOは、「Mindful Leadership(マインドフル・リーダーシップ)」と題した講演でこう話し始めた。

 ハンケ氏はマネジメントに「マインドフルネス」の考え方を取り入れている。マインドフルネスとは、グーグルやインテルなど、欧米の著名企業が従業員の能力開発・向上のために取り入れている手法。「評価や価値判断にとらわれることなく、今の瞬間に意識を向ける」というこの取り組みは、ストレス軽減や脳の活性化、チームワークの強化、生産性の向上、創造性の発揮など様々な効果があるとして注目を集めている。

 マインドフルネスの手法に着目しているハンケ氏は、カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士(MBA)を取得した後、2001年にデジタル地図の作成・配信を手掛けるベンチャー企業、キーホールを設立した。

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