時間はなかった。一つめのメンバーを、中途入社したばかりのメンバーから調達した。まだ配属も決まっておらず、懇願すればアサインしてくれる可能性がある。若くて元気でやる気もある。疲れ切った現場も活気付く。中途メンバーは2人確保できた。

 ETLツールの技術者は、自社のインドの拠点に大勢いることを突き止めた。ここで4人のメンバーを確保し、うち1人を日本に呼び寄せた。

 プロジェクト支援メンバーは、上長を通じて社内に要請。こうして当初5人の弱体チームは、いつの間にか15人の最強チームへと変容していた。

 要件定義をやり直すとスコープは1.6倍に膨らんだ。スケジュールを引き直し、稼働を6月から10月に延期してもらった。

 この結果、延期した期日は守れた。リカバリー成功の要因は、開発体制を立て直せたことだ。メンバー調達を俊敏に実行した火消し術である。

出典:日経SYSTEMS 2017年1月号 p.38
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