最近のPCは、見かけはともかく内部は10年前と比べると様変わりしている。心臓部であるCPUも、以前とはだいぶ機能や構造が異なっている。まずは、昨今のCPUとはいかなるものなのかを解説する。

米インテルのデスクトップPC向けCPU
(出所:米インテル)
[画像のクリックで拡大表示]
米インテルのノートPC向けCPU
(出所:米インテル)
[画像のクリックで拡大表示]

周辺回路が「全部入り」になったCPU

 昔と今のPC向けCPUの主な違いを挙げていこう。

ほとんどの機能がCPUに組み込まれている

 大げさな言い方をすれば、10年前にはマザーボードに載っていた機能のほとんどがCPUに統合されている。CPUは「Central Processing Unit」の略が示す通り、演算する部品でPCの要だ。昔はCPUといえば、演算ユニットのみを搭載していた。

 昨今はさらに、メモリーコントローラー、グラフィックス機能(画面描画機能)や外部グラフィックスチップ用インタフェース、各種I/OインタフェースがCPUに統合されている。これらはいずれも以前は「チップセット」として外部チップがカバーしてきた機能だ。極端なことを言えば、現在のCPUはメモリーだけをつなげばそれでPCの出来上がりとなる。

 このように、機能を集積したプロセッサーはシステム・オン・チップ(SoC)と呼ばれる。スマートフォンやタブレットではSoCタイプが普通だ。PC向けで使われるx86系と呼ばれるアーキテクチャーでもSoCタイプは昔からあったが、主力のCPUまでもがこのような機能集積型に切り替わっている点がポイントだ。

インテルの第6世代Coreプロセッサーの製品ラインアップ。Y/Uシリーズは、CPU(2+2や2+3と書いてある部分)とプラットフォームI/O(昔で言うところのチップセット)が1つのパッケージに収められている。一方、HシリーズあるいはSシリーズは、CPUとプラットフォームI/Oが別のパッケージになっている。
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)登録で5月末まで無料!