Windowsに標準で用意されたスクリプト実行環境「Windows PowerShell」(以下PowerShell)。この連載では、PowerShellの基本的な使い方や便利テクニックを、最新情報を織り交ぜつつ説明する。

利用環境を整える

 2016年8月、PowerShellはオープンソース化され、LinuxやmacOS対応のアルファ版が公開された。とはいえ、まだ正式な利用環境はWindowsだけ。この連載では、Windows 10を使って説明する。Windows 10でPowerShellを使う環境は(1)PowerShellコンソール、(2)PowerShell ISE(以下ISE)、(3)Visual Studio Code、の三つがある。

 コマンドプロンプトと同じ感覚で使えるツールが(1)のPowerShellコンソール。しかし、文字の編集機能がコピー&ペーストや入力履歴の呼び出しくらいしかなく、あまり使いやすくない。(3)のVisual Studio Codeは便利だが(図1)、別途ダウンロードが必要だ。

図1●Visual Studio Code
米マイクロソフトが公開するフリーの統合開発環境。PowerShell以外にC++やGo、PHP、Pythonなど様々な言語が利用できる。Windows版だけでなく、Linux版やmacOS版もある。
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 最もお薦めしたいツールが(2)のISEだ。ISEにはコマンドレットやスクリプトを実行させる「コンソールウインドウ」に加えて、スクリプトを編集する「スクリプトエディター」も実装されている。「インテリセンス」と呼ぶ機能により、入力中のコマンドレットやパラメーターを自動補完できる。

▼ISE
Integrated Scripting Environmentの略。
▼Visual Studio Code
汎用のテキストエディター兼デバッガー。Windows版以外にLinux版やmacOS版もある。
▼コマンドプロンプト
MS-DOSなどと互換性がある、コマンドの実行環境。
▼コマンドレット
PowerShellでは個別のコマンドを「コマンドレット」と呼ぶ。レットは「小さい」を意味する接尾辞。

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