クラウド分野でナンバーワンを目指す日本オラクル。同社が意識しているライバルはどこか。日本オラクルの杉原博茂 代表執行役社長 兼 CEO(最高経営責任者)に聞いた。

(聞き手は戸川 尚樹=ITpro編集長、編集は島田 優子=日経SYSTEMS)


「2020年にクラウドナンバーワン」という目標に向けて、どのようなことに力を入れるのですか。

 「Digital AID」と呼ぶ取り組みに注力します。研究・開発や生産、販売、サービスなど顧客企業の業務を変革するために必要なデジタル化を支援するということです。そのために必要なハードウエアやソフトウエア、サービスなど総合的なテクノロジーソリューションを持っていることを武器に、顧客に最適なサービスを一気通貫で提供します。

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)のような巨大企業が、ベンチャー企業の良さを取り込みながら、デジタル変革に取り組んでいます。今後、GEのような動きをする日本企業は増えることでしょう。そのお手伝いをしていくのが我々の使命です。

(撮影:陶山 勉、以下同じ)
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デジタル変革をトータルで支援する会社とのことですが、ライバルはIBMなのですか。

 IBMではありません。

ミッションクリティカル分野ではAWSに負けない

では、クラウド分野で躍進するアマゾン ウェブ サービス(AWS)なのですか。

 AWSでもありません。AWSなどの新興勢力に比べて、当社はミッションクリティカルなシステムに関するノウハウで20年分ぐらいの差をつけています。

企業にとって重要な基幹系システム分野のノウハウでは、AWSに負けないということですか。

 そうです。今後は、基幹系システムをクラウドに移行しようとする顧客ニーズが増えていくことでしょう。その際には、当社の強みが発揮されると思います。

結局、日本オラクルのライバルはどこですか。

 敵は我々自身にあると思っています。30年間のデータベースソフトのライセンス販売で成功体験を積んできた我々自身が、本当に変革できるかどうかが問われているということです。私のミッションは、日本オラクルをイノベーティブにチェンジすることですから。

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