米アップルはスマートスピーカー「HomePod」を2018年2月9日に発売する。対象地域は米国、英国、オーストラリアの英語圏3カ国。2017年6月の世界開発者会議「WWDC 2017」で発表したもので、当初は2017年12月の出荷予定だったが、延期を発表していた。ドイツとフランスでも2018年4月に発売する予定である。

 HomePodは、音声アシスタント「Siri」に対応した据え置き型の円筒形スピーカーだ。iPhone 6で採用したプロセッサ「A8」を内蔵し、音声処理やSiriなどに用いられる。

米アップルが2月9日に発売する「HomePod」
出所:米アップル
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競合他社とは異なるアプローチ

 カナダの経済紙「Financial Post」は、同国を訪れたTim Cook CEO(最高経営責任者)のHomePodに関するコメントを以下のように伝えている

 「我々は、(スマートスピーカー市場で)欠けていることの一つに『優れた音楽体験』があると考えています。とても没入できる体験です。音楽は、キーキーといったノイズのような音とは対照的に、熱中できるような品質に値するのです」。

 現在、スマートスピーカー市場では米アマゾン・ドット・コムの「Amazon Echo」や米グーグルの「Google Home」がユーザー数を伸ばしているが、より深みのある音楽体験を家庭内で実現できる製品は存在しない――。アップルがHomePodを開発した理由はここにあり、出発点となっている。

 アマゾン・ドット・コムやグーグルとの目的の違いも明らか。両社は音声アシスタントを扱うデバイスを普及させること、すなわちスマートスピーカーの拡大が最も大きなゴールだ。かたやアップルは、すでに「iPhone」「iPad」「Apple TV」「Apple Watch」「Mac」にSiriを導入しており、普及台数を伸ばすことに重きを置く必要がない。

 同社はHomePodで、iPhoneに接続したイヤホンマイク「EarPods」のリモコン部分と同じジェスチャー操作を採用した。Siriを含め、既存のアップル製品(特にiPhone)の体験を広げようとする動きが見られ、アマゾン・ドット・コムやグーグルとは異なるアプローチであることが分かる。

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