「うちは非ビジュアル系だから…」と、自社の業種・業態を理由に最初からInstagram活用を諦めている企業もあるだろう。しかし、一見非ビジュアル系の業種・業態でも、うまく活用しているところはある。

 非ビジュアル系企業・ブランドによるInstagram活用の実例紹介は3回目だ。今回はInstagramとは遠いイメージの病院、スポーツジム系、金融機関・生命保険会社系を取り上げる。別の業種・業態でも必ず参考になる内容なので、ぜひ一読していただきたい。

病院もビジュアルで特徴をアピール

 「病院がInstagramを使っている」と言ったら、みなさんは驚かれるだろうか。しかもそれほど珍しいケースではないのだ。

 通院患者や入院患者を登場させることはプライバシー問題に発展しかねないし、怪我や病気、投薬や手術の様子などを写真で見せるわけにもいかない。見ている人を憂鬱にするような写真、痛ましい写真などは投稿に向かないことは言うまでもない。また、命にかかわる病気を扱う病院などがのんきにInstagramを投稿していたら、むしろ信頼感に傷がつく可能性もあり、全般的にはあまりSNSに向いていないことは確かだ。

 しかし、Instagramと相性が良い病院もあるのだ。活用している中で目立つのは、動物病院系と産婦人科系、美容系を含む歯科系などだ。共通するのは、利用者に選ばれるための努力が必要であり、集客やイメージアップに励む必要がある種類の病院である。見せ方によってはビジュアル的になり得る点も共通している。では、どのようにInstagramを活用しているか見ていこう。

 熊本県熊本市の竜之介動物病院は、365日無休、緊急時は24時間対応してくれる動物病院だ。「動物たちを救いたい」という思いがあふれた写真を多数投稿している。犬の写真などには、季節ごとに飼い主が注意すべき事項などが丁寧に書かれている(図1)。院長が度々写真に登場し、Instagramを見ているユーザーに対して丁寧なメッセージを載せており、信頼感と安心感を生み出している。このつながりは熊本地震の際にも生かされ、不足物資を訴えたり、現地の状況を伝えるためにも大いに機能した。

図1●竜之介動物病院のInstagram
https://www.instagram.com/ryunosukeah/
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