AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のイベント「AWS re:Invent 2016」に参加するため、ラスベガスを訪れました。400を超えるセッションやアンディ・ジェシーCEOをはじめとしたトップ経営陣のキーノートスピーチについてはすでにAWSの公式サイトに概要がアップされています(公式サイト)。ITproを含めた様々なメディアにも紹介のレポートが掲載されています(関連記事:MSやIBM追撃の会話アプリ向け「Amazon Lex」など、AWSが15サービス投入)。コンファレンスの内容についてはそちらを見ていただくとして、今のIT業界の流れのなかで私がre:Inventをどう感じたか、振り返ってみたいと思います。

 以前にも書きましたが、AWSのイベントはほかのどのイベントとも雰囲気が異なります。アンディ・ジェシーCEOはキーノートスピーチの冒頭でこんなことを言っていました。「re:Inventはマーケティングのカンファレンスではなく、どちらかといえば学習コンファレンスにしたい」。

 確かに全体の印象は「Oracle Open World」や「Dell EMC World」とは異なり、マーケティングというよりは技術的なテーマにフォーカスしていると思います。プログラムを書いたことがない私にとっては、えらくとっつきにくいテーマばかりで、マイクロソフトのかつての「TechEd」に近い印象があります。

まるでエンジニアの「聖地巡礼」

 アンディのキーノートの目玉は24の新サービスでした。一口に新サービスといっても、毎日クラウドコンピューティングと格闘しているエンジニアからすると素晴らしいものなのでしょうが、私のような門外漢からすると「どこが新しいの」と思わず聞いてしまいそうなものもたくさんあります。例えばAWSの仮想マシン(VM)サービスであるEC2ですが、EC2に9種類のサービスがあり、その中の一つひとつがパワーアップされているわけです。

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 面白いのは、アンディが「R3インスタンスの後継としてR4インスタンスを出す。これは488GiBだ」と紹介すると、会場が「オーっ」とどよめくのです。「何がすごいの」と思っている私は疎外感を感じてしまいます。今回のre:Inventへの参加者はなんと3万2000人。大部分はエンジニアだと思われます。日本からも650人ほどがはるばるラスベガスを訪問したそうです。AWSに詳しい知人によれば、そのうち100人前後は会社から有給休暇をとって自費で参加しているそうです。エンジニアにとっては「聖地巡礼」のようなものなのかもしれません。

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