アップルの「Apple Watch Series 3」やソニーの「wena wrist」の新モデルなど、2017年も魅力的な新商品が登場したスマートウォッチ。だがその盛り上がりは、ポスト・スマートフォンの旗手として注目された以前と比べると、大きいとは言えない。かつての勢いを取り戻すため、いま求められているのは何だろうか。

今年も魅力的な新製品が登場

 2017年、アップルがiPhoneの新機軸を打ち出したことで注目を集めた「iPhone X」。だがそれ以外にも、大きな変化を遂げたアップルの新製品として、注目された製品がある。それが「Apple Watch Series 3」だ。

 Apple Watch Series 3が従来のApple Watchと大きく異なっているのは、LTEによる通信機能を備えており、iPhoneとBluetoothで接続せずに単独で通信ができる点だ。メールのチェック、音楽のストリーミング再生、音声通話などが、iPhoneなしで利用できるようになったのである。

 例えば軽装でジョギングなどをするときに、Apple WatchといっしょにiPhoneを持つのは、明らかに邪魔であるし負担も大きい。だが通信機能を備えたApple Watch Series 3であれば、常にiPhoneを持ち歩くわずらわしさから解消され、Apple Watchの自由度が増したと言えるだろう。

iPhone 8/8 Plusと同時期に発売されたApple Watch Series 3は、LTEによる通信機能を搭載し、iPhoneがなくても通話や通信が可能な点が注目されている。写真は9月22日のNTTドコモ・iPhone 8/8 Plus発売記念セレモニーより(筆者撮影)
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 もう1つ、注目を集めたのスマートウォッチが、ソニーの「wena wrist」である。wena wristは2015年に、ソニーの新規事業創出プロジェクト「Seed Accelaration Program」から生まれたプロダクトとして注目を集めたが、それ以降あまり大きな動きがなかった。

 だが2017年に入って、ソニーはwena wristのプロジェクトを急拡大。時計部分ではなく、バンド部分にスマートウォッチの機能を集約するというコンセプトをより明確にした新製品を次々と打ち出している。7月には、電子マネー機能のみを搭載した「wena wrist leather」を発表したほか、12月7日にも発表会を開き、初代wena wristの正当な後継モデルとなる「wena wrist pro」と、スポーティーなデザインの「wena wrist active」を投入すると発表し、ラインアップの拡大を図っている。

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