販売開始からおよそ2年が経過したソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」。かつては大きな注目を集めたが、2年が過ぎたことで最近は人々の関心も落ちているように見える。同社はPepperの利用拡大に向け、どのような取り組みを進めているのだろうか。

物珍しさを失ったいま、本格的な接客の活用へ

 2015年にソフトバンクグループが発売し、大きな注目を集めた人型ロボット「Pepper」。現在は傘下のソフトバンクロボティクスが開発・販売を手掛けており、販売開始から約2年が経過している。Pepperは個人だけでなく、法人向けにも販売されている。同社によると既に2000社が導入しているとのことで、特に都市部などで多くの人が目にする機会も確実に増加している。

 しかし一方で、多くの場所でPepperを見かけるようになったことから、Pepperそのものに目新しさを感じることは少なくなってきた。当初はロボットがいること自体珍しいことであり、存在するだけで注目を集めたが、最近ではPepperを見ても素通りする人が増え、あまり注目される存在ではなくなりつつある。

販売開始当初は大きな注目を集めたPepperだが、それからおよそ2年経過した現在、多くの人がPepperを見慣れたこともあり、その注目度は落ちているように見える。写真は11月20日のソフトバンクロボティクス記者説明会より(筆者撮影)
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 そこで気になるのが、今後のPepperの活用分野だ。物珍しさというメリットの1つが失われた現在、特に法人向けの「Pepper for Biz」に関しては、業務に役立つことが強く求められるだろう。

 そうした点はソフトバンクロボティクスも意識して事業展開を進めているようだ。同社が2017年11月20日に実施した記者説明会で同社の事業推進本部 本部長である吉田健一氏は、当初はロボット自体の物珍しさによる客寄せ目的の導入が大きかったと認めている。だが続けて、次第に受付などの業務の自動化を目的とした導入を進めており、現在ではAIとデータを活用した接客で、業務効率改善に役立てる目的での導入が増えているという。

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