なかなか日本で発売されなかったスマートスピーカーだが、10月に入って突如、米アマゾン・ドット・コムと米グーグルが相次いで製品投入を発表した。8月に先行体験版を発売したLINE社も、10月に正式版を発売すると発表。アマゾン、グーグル、LINE社の3社は日本市場で何をアピールしてスマートスピーカーの販売拡大につなげようとしているのか。

アマゾンが「Amazon Echo」を年内に発売

 米国などで大きく盛り上がっているスマートスピーカー。最近では日本でも多くのメディアに取り上げられるなど注目度が高まっているが、言語の問題もあってなかなか日本に上陸せず、利用できない状況が続いていた。

 ところが10月に入って、スマートスピーカーに力を入れる国内外のIT大手が突如発売を発表した。スマートスピーカーに関する発表を実施したアマゾン、グーグル、LINE社の発表内容から、現時点における各社製品・サービスの強みと優位性について探ってみたい。

 国内でのスマートスピーカー展開を最初に発表したのは米アマゾン・ドット・コムだ。アマゾンは10月2日、音声アシスタントの「Alexa」と、それを搭載したスマートスピーカー「Amazon Echo」を日本でも展開すると発表したのである。同社の発表内容を見るとアマゾンだけでなく、オンキヨーやHTCなど外部のメーカーがAlexa対応の機器を提供するとしているほか、NTTドコモなど携帯電話の大手3社など、いくつかの企業がAlexa対応のサービスを提供するという。

Alexaはサードパーティーの機器にも搭載される。既にオンキヨーが海外展開するAlexa搭載スマートスピーカー「P3」などが、日本で販売される可能性も考えられる。写真は「IFA 2017」のオンキヨーブースより(筆者撮影)
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 アマゾンはスマートスピーカーの火付け役であり、米国などでは後発の他社を抑えて高い支持を集めている。一方で、既に「Googleアシスタント」の日本語対応を実現したグーグルなどと比べ、Alexaの日本語対応にはまだ時間がかかると見られていた。それだけに、アマゾンが年内にAlexaの日本語対応を打ち出した意味は大きい。

 ただしAlexaの日本展開に関して具体的な提供日に言及しておらず、ライバルに後れを取っている感は否めない。またAmazon Echoの販売も当初は招待制が採られるとのことから、限られたユーザーに対する試験的な販売になるものと見られる。そうしたことからアマゾンはまだ、Alexaの日本語化に関して万全の準備を整えていないように見える。本格展開は来年以降となる可能性が高そうだ。

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