日本でも無料メッセンジャーアプリ「LINE」を使って、送金や料理の配達を依頼するなど、何でもメッセンジャーで解決できる時代になりつつある。韓国でもメッセンジャーをベースにした無店舗銀行が営業を開始し、その便利さから口座開設数が急増している。

 韓国人なら誰もが使うと言われるほど国民的人気メッセンジャーアプリが「カカオトーク」だ。同アプリをベースにした「カカオバンク」は無店舗経営であり、ダウンロードして会員登録するだけで口座を開設できる。

 顧客は全国コンビニ(店舗数1位のCU・3位のセブンイレブン)と地下鉄駅などにある全銀行共用ATMを手数料なしで利用できる。7月27日に営業を開始してから1週間も経たずに口座開設数は100万件を突破した。韓国では異例の速度で口座数が増えているとして、テレビや新聞で連日取り上げている。

無店舗でスマートフォンとコンビニのATMだけで銀行サービスを提供するカカオバンク
(出所:カカオバンク)
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 カカオバンクの売りはいくつもある。例えば口座開設までの最小限の手続きや、カカオトークのIDさえ知っていれば送金可能、大手銀行よりも高い年2.0%前後の定期預金金利などだ。また、最安年2.85%で最大1億5000万ウォン(約1500万円)まで借りられる無担保ローンや、手数料が安い振り込みと海外送金、アプリ経由での簡単なキャッシングなどを提供している。お金はコンビニにあるATMでやりとりする。

 カカオバンクで口座を作ると申し込めるデビッドカードのデザインは、カカオトークのスタンプとして人気のキャラクターだ。デビットカード欲しさに口座を開設する若い人も増えているそうだ。さらに、カカオバンクのデビットカードを使うと使用金額の0.2%をキャッシュバッグしてもらえる。カカオバンクがここまで太っ腹のサービスを提供できるのは、店舗がなく人件費も店舗運営費もかからないからだという。

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