コンピューターで作曲する手法は早くから実践されているが、人工知能の応用でその流れが加速している。コンピューターで作曲された音楽は、映画やゲームなどのバックグラウンドミュージックとして使われている。さらに、視聴者に特化した音楽の開発も進んでいる。人工知能が作曲したヒット曲の誕生も期待されている。人工知能が音楽産業の衰退を食い止め、新しいテーマを生み出すことができるのか、音楽業界の最新ビジネスをレポートする。

人工知能の音楽が生活に入ってきた

出典: VentureClef
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 人工知能の技法で作曲された音楽が、我々が気づかないうちに生活の中に入ってきている。

 スペインのシリコンバレーと呼ばれるMalagaで、AI音楽が開発されている。University of Malagaは「Algorithmic Composition(アルゴリズム作曲法)」研究で世界のトップを走っている。これはソフトウェアのアルゴリズムで作曲する手法で、「Melomics」というシステムが開発された。生物が進化するように、Melomicsは自動で音楽を作曲し、進化を繰り返し成長する。

 具体的には、Melomicsは大規模な音楽データベースから、メロディーの遺伝子(Genomics of Melodies、これがMelomicsの由来)を抽出し、音楽全体を構成する。構成された音楽は進化を繰り返し完成度を上げる。一旦プログラムが完了すると、Melomicsは人間の手を借りることなく、自動で音楽を生成する。

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