RPA(Robotic Process Automation)最大手の1社である英Blue Prismが、日本市場の開拓に本腰を入れ始めた。2018年の初めには日本の大手ITベンダーとパートナー契約を結ぶ模様だ。2017年11月にはBlue Prism日本法人が日本で本格的活動を開始。同時にRPAツール「Blue Prism」の日本語版の提供も始めた。

 「日本企業への導入を進めるうえで重要なのはサポート体制。日本法人の設立により、日本で日本語のサポートを提供できるようになった」とBlue Prism日本法人のチャン・アキ ソリューションコンサルタントは話す。日本法人を設立するまで英Blue Prismのサポート拠点は英国、米国、オーストラリアの3カ所のみで、日本企業はオーストラリア拠点に所属する日本語の話せる担当者がサポートしている状況だった。

 Blue Prismはこれまで、アクセンチュアやデロイトトーマツなど、世界的に展開するコンサルティング会社の日本法人や、RPA専業のRPAテクノロジーズなどがパートナーとなり日本企業に導入してきた。「現時点で日本市場では、30社程度の導入実績がある」(アキ氏)という。金融機関やメーカー、広告代理店、Web企業など「業種は問わないが、大企業への導入が多い」(同氏)。

IT部門が導入を主導する

 Blue Prismが開発するRPAツール「Blue Prism」の特徴は、「1000台以上のロボットを利用できるような規模を支えるアーキテクチャーと、セキュリティやガバナンスの機能が強固なことだ」とアキ氏は話す。

 アーキテクチャーでは「サーバーやデータベース(DB)を利用するなど、一般的な企業向けシステムと同じアーキテクチャーを採用している」とアキ氏は説明する。一般的にRPAツールは、デスクトップPCに業務を自動化するためのロボットの開発環境や動作環境をインストールして動作させる「デスクトップ型」と、サーバーで動作環境や管理機能を動作させる「サーバー型」に分かれる。特にデスクトップ型の場合は、IT部門を介さずに利用部門が手軽に導入できることが売り文句になっているケースが多い。

RPAツール「Blue Prism」のロボット管理画面の例
(画像提供:Blue Prism)
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 これに対して、Blue Prismはサーバー型のRPAツールで「コンサルティングをしながら、IT部門が支援する」(アキ氏)といった導入方法を想定している。動作にはロボットを稼働するためのサーバーと、ロボットの動作を管理するためのサーバー、そしてDBが必要だ。業務を自動化するためのロボットは、サーバー上に配置する仮想デスクトップで動作するため「ロボット専用のPCを用意する必要はない」(アキ氏)。ロボットの動作環境となる1台のサーバーに対して10個の仮想デスクトップを構築できるため、複数のロボットを同時に動かせる。

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