オープンデータというと、国や自治体が商用も含めて二次利用できるようにデータを公開するというイメージが強い。だが企業の間にも、企業戦略として社内に埋もれたデータを積極的に公開しようとする動きが出てきた。

 東京急行電鉄(東急電鉄)は沿線のイベント情報や全駅乗降客数データをオープンデータ化してコンテストを開催し、沿線情報を分かりやすく絵で見せる作品を2015年1月末まで募集している。東京地下鉄(東京メトロ)は全線の列車位置や遅延時間などのデータを公開したコンテストを実施。2014年11月までに多数のアプリの応募があった。

 東急電鉄が始めたコンテストでは、沿線情報サイト「とくらく」が集めた沿線のイベント情報や東急電鉄全駅の乗降客数データ、沿線住民へのアンケート結果の一部をXML形式やCSV形式のデータとして公開。オープンデータ活用を支援する「LOD(Linked Open Data)チャレンジJapan」と共催で、2015年1月末まで沿線データをビジュアル化した作品を募集している。

写真1●東急電鉄が2014年11月に開催したアイデアソン
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 東急電鉄は11月にコンテスト作品の募集に合わせて、作品のアイデアを練るアイデアソンを開催した(写真1)。参加者はそれぞれ「アイデア考案」や「エンジニア」「デザイン」といった得意分野を自己申告してグループに分かれてアイデアを出し合い、即興で作品を披露した。

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