カシオ計算機がIoT(インターネット・オブ・シングズ)を活用したサービス改善に取り組み始めた。2017年夏モデルの高級機に腕時計の操作ログ収集機能を搭載。ログデータを蓄積・分析することで保守サービスや新商品開発の強化に役立てる狙いだ。

 操作ログを収集する製品は、スマートフォンとBluetoothで接続し、時刻修正や内蔵データの更新をするためのモジュール「Connectedエンジン」を搭載した。具体的には、ビジネスパーソン向け高級腕時計の「OCEANUS(オシアナス)」や耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の、上位機種である。

 これらConnectedエンジン搭載機種では、スマートフォンの画面から腕時計の各種情報を確認できる。例えば、ソーラー発電の発電・充電状況や時刻の補正履歴、カシオの山形工場で生産されたことを示す保証書などを画面に表示できる。

図●スマートフォン接続による時刻修正機能などを搭載した「OCEANUS」と専用スマホアプリの画面
出所:カシオ計算機
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 腕時計から取得したこうした情報を、スマホで見られるようにするだけでなく自社でも活用するというわけだ。各種情報は1日に4回の頻度で収集し、Amazon Web Services(AWS)上に構築したデータベースに蓄積。腕時計の個体番号別に、製品の動作履歴などを事業部門やメンテナンス部門が閲覧できるようにした。

 修理や顧客からの問い合わせ対応を的確に素早く実施するために活用するほか、顧客向けの新サービス開発などに役立てる予定だ。AWS上のシステムは、製品の販売開始に合わせて2017年6月に構築した。

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