日本生命保険が従業員の生産性向上や商品開発力の強化に向けて、PC操作の定型業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の全社導入を拡大している。

 RPA活用の先進企業として既に適用業務の事務作業を5倍に高速化。一般的な利点である定型業務の効率化は実証済みだ。次に目指すのは事務作業そのものを減らし、機動的な経営の土台を築くこと。RPAをフル活用し、業務の効率化とスリム化の両立を図る。

 日本生命は2014年にRPAの導入を開始。当初の16業務から、2018年3月までに26業務へと対象を拡大する。各業務でRPA活用を浸透させると同時に、対象業務も順次増やす。

 同社は適用業務の拡大に加えて、2030年度までに事務作業量を現状より15%減らす目標を掲げる。「RPA導入とビッグデータ活用などにより業務のデジタル化を進め、機動力を高める」と、CIO(最高情報責任者)を務める矢部剛取締役常務執行役員は意気込む。

 どう減らすのか。解は事務作業手順の見える化を徹底することにある。RPAをフル活用するために、同社は作業手順を見える化したワークフローの整備に注力していく。

図●日本生命保険のRPA活用戦略
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