複数のクラウドを使うマルチクラウド環境の運用・監視サービスを強化するベンダーが相次いでいる。発表した日本IBM、NTTコミュニケーションズ、インターネットイニシアティブ(IIJ)はいずれもクラウド事業者だ。運用・監視サービスで企業を囲い込み、自社クラウドの拡販を狙う。

 日本IBMは2017年4月6日、マルチクラウドとオンプレミスでシステムの設計や一括運用・監視ができるソフト「Cloud Automation Manager」を発表。TivoliやPureApplicationといった運用・監視ソフトを基に開発した。

マルチクラウドの運用・監視サービスの概要
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 人工知能(AI)「Watson」の活用基盤としてクラウドを拡販する日本IBMは、「Amazon Web Ser vices(AWS)やMicrosoft Azureで管理しているデータをIBMのクラウド上でも使いやすくする」(IBMクラウド事業本部の三澤智光取締役専務執行役員)ことが必要だった。同社はAWSと互換性があるストレージやデータ分析のPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)を提供するなど、マルチクラウドによる顧客の囲い込みに力を注ぐ。AWSに流れたかつての自社の顧客を取り戻す狙いもある。

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