米デジサートは、企業向けSSLサーバー証明書発行で世界のトップシェアを誇る。しかし、「デジサート」に聞き覚えのない読者は少なくないだろう。同社は五つ以上のブランドの証明書を発行しているのにもかかわらず、その多くに「デジサート」の文字が入っていないためだ。

 どうしてこうした事態に陥っているのか。その理由を見ていこう。

シールでユーザーへの信頼度を示す

 SSLサーバー証明書は、Webサーバーに登録することで「なりすましの防止(認証)」「通信の暗号化」「改ざん検知」の機能を提供する。このうち認証機能は、証明書を発行した事業者によって、その信頼度は大きく違う。そこで、証明書を登録したWebサーバーの多くは信頼度をユーザーに示すため、発行事業者を示す画像ファイルを表示する。この画像は「シール」と呼ばれる。

デジサートの文字が入ったシール

 デジサートは2015年に米ベライゾンの証明書発行部門を買収した。そのときはベライゾンのシールを使わず、デジサートの名前が入ったシールに統一した。しかしデジサートの国内代理店であるサイバートラストは、デジサートの証明書を登録したWebサーバーに対して、サイバートラストの文字だけが入ったシールを提供した。このシールにはデジサートの文字が入ってない。

デジサートが発行する証明書を提供するサイバートラストのシール
(出典:サイバートラスト)
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 これが、デジサートが国内で知名度が低い一因だろう。

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