医師専用の交流サイトを運営するメドピアは2018年1月23日、ネット上の医療・健康情報に対する医師の意識調査結果を発表した。主要メディアの中で、最も医師からの信頼度が高かったのはインターネットだった。質にばらつきがあるものの、リテラシーがあればWeb検索などを通じて信頼できる情報にたどり着けると可能性が高いと評価した。ただ一般利用者がネット上で目的の情報にたどり着くのは難しいとの見方が大勢。医師自身がネットの情報発信に消極的な姿勢を示していることも分かった。

「各メディアの医療・健康情報は総合的に見て信頼できるか」に対する回答結果
(出所:メドピア、以下同)
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 調査は同社が運営する医師専用交流サイト「MedPeer」の会員を対象に、インターネットを通じてアンケートを実施した。調査期間は2017年12月20~21日で、530人から有効回答を得た。同社の連結子会社で医師によるオンライン医療相談「first call」を運営するMediplatが調べた。

 テレビ、雑誌、新聞、インターネットの主要4メディアについて、「各メディアの医療・健康情報は総合的に見て信頼できるか」を尋ねたところ、インターネットについては「かなり信頼できる」「少しは信頼できる」の合計が66%。新聞(同53%)やテレビ(同32%)、雑誌(同30%)を抜いて最も高かった。信頼度の低い医療情報サイトやまとめサイトが社会問題になるなか、ネットの情報に対する医師の見方は一見すると意外な結果になった。

 ただし、ネットの信頼度に対する医師の評価は「目指す情報にたどり着くためのリテラシーがあれば」という条件付きであることも分かった。自由回答には「玉石混交だが選別能力があれば利用価値はある」(50代、麻酔科)、「真実とウソの情報をきちんと選択すれば、信頼できる情報も多くあると思う」(40代、泌尿器科)といったコメントが目立った。

 多くの医師がネット情報に利用価値ありと判断したのは、専門家ならではの事情もありそうだ。医師が医療情報をネットで検索する際には一般のネット利用者と違って専門用語を使い、結果として国や医療機関が発信する情報を載せているサイトにアクセスする可能性が高いとみられる。アクセス先で見つけた情報の真偽についても自身で判断できるため、信頼できると判断することが多くなるようだ。

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