カシオ計算機は創立60周年記念企画として、同社の歴代の電卓や電子辞書を展示する特別展示「学びと遊びの電卓・電子辞書展」を期間限定で開催する。会期は3月20日の「電卓の日」にちなみ、その翌日の2017年3月21日~5月10日まで。開催場所は東京・世田谷区の樫尾俊雄発明記念館。入場は無料だが、同記念館のウェブサイトから事前予約が必要だ。

 カシオ計算機は1950年代にルートや三角関数が計算できる科学技術用計算機を開発。1972年にはパーソナル電卓の「カシオミニ」、1974年には複雑な計算が手軽にできるパーソナル関数電卓を開発し、1980年代には電卓にゲーム機能などを付加したゲーム電卓もヒットさせた。1990年代からは、電卓で培った技術を応用し、電子辞書も手がけている。今回の特別展示では、そうしたカシオの折々の製品を一堂に展示し、実際に触れることもできる。20代の筆者が開催に先駆けて行われたメディア向け見学会に行ってきた。

特別展示の見所は数々のゲーム電卓

 会場となる樫尾俊雄発明記念館は、カシオの創業メンバーの1人で発明家の樫尾俊雄氏(1925年~ 2012年)の自宅の一部を利用したもの。

閑静な高級住宅地の中でもひときわ目立つ大きな敷地。ここに樫尾俊雄氏が住んでいた。現在は完全予約制の記念館になっている
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 特別展示の会場には、カシオが1974年に発売したカシオ最初のパーソナル関数電卓「fx-10」や世界初のグラフ関数電卓「fx-7000G」などさまざまな電卓が並んでいた。

会場には、たくさんの電卓や電子辞書が並んでいた。電子辞書は扱いの雑な中学・高校生の行動を理解し、耐久性を重視しているという。筆者もカシオの電子辞書を使っていたが、確かに何度か落としても壊れたことはなかった
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カシオ最初のパーソナル関数電卓「fx-10」。1974年5月発売。カラーリングがおしゃれ!
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 ひときわ目を引いたのが、ゲーム電卓である。近くにいた40代の男性や女性は「懐かしい!」と興奮した様子で手に取っていた。 20代の筆者は懐かしいという印象は持たなかったが、この商品が今の時代の雑貨屋に置いてあってもなんの違和感もないと感じた。今見ると、むしろ“おしゃれ”なデザインである。

1980年8月に発売された最初のゲーム電卓「MG-880」。“砲台”に見立てた数字を押して弾を発射し、液晶右から近づいてくる“敵”の数字を撃つ。砲台も敵も数字。プレーヤーの想像力が試されるゲームである
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こちらはボクシングゲームができる「BG-15」。1981年10月発売。筆者は攻撃の仕方が分からず、「1」を押しているが、本当は右下のボタンで操作する
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アニメーションなので、MG-880よりはリアル。開発者はテレビを見てボクシングの動きを研究したそうだ
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MG-880とBG-15の広告。今見るとレトロである
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