セイコーエプソンのメガネ型ウエアラブル端末「Epson Moverio」を取り上げた記事では、その重厚さや充実した性能から、同端末を「戦艦大和」に例えた。

 戦艦が本来想定していた仮想敵は戦艦であった。ところが、航空母艦と航空機が海軍の主力に躍り出たことで、高速で飛ぶ航空機が束になって戦艦を攻撃するようになった。第二次世界大戦の末期、戦艦は想定外の相手と対峙することになり、時速50キロで走る全長263mの戦艦は、その10倍の速度で飛ぶ航空機の爆撃を次々と浴びた。

 米Google社のメガネ型ウエアラブル端末「Google Glass」とEpson Moverioを比較することは、航空機と戦艦を比較するのと同じくらい難しい。Google Glassは機動力を極めて重視した製品である。この点で、光学特性に優れたMoverioとは本質的に異なる製品と言える。

 以下にGoogle Glassの機動力の秀逸さ、そしてその陰で犠牲となった可能性のある要素について解説する。

Google Glassの外観
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