アップルによる「HomeKit」は、ネットワーク部分はBLEや無線LAN、USBなど既存の接続手段を用いる。アプリケーションレイヤーで新たにドアの開閉や照明のオンオフ用のHomeKitフレームワークを提供する(図1)。同社は10月、HomeKit対応機器メーカー向けに、MFi(Made for iPhone)と呼ぶプログラム仕様の配布を開始した。このような取り組みからは、HomeKitがiPhoneの周辺機器を拡張する動きでもあり、iOSのユーザーエクスペリエンスを家庭内の様々な機器へと広げる取り組みであることが見えてくる。

図1●米グーグルが推進する「Thread」と米アップルが推進する「HomeKit」の比較
いずれもスマートホーム分野を狙った動きだが、Thread Groupはネットワークに近い部分の仕様化、HomeKitはアプリケーションフレームワークの提供と、対象に違いがある。
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 一方、AllSeen Allianceが推進する「AllJoyn」は、ネットワークやOSの種類は問わず、抽象化したうえで、デバイス間でコネクティビティー手段を確保するフレームワークとなる(図2)。

図2●AllSeen Allianceが推進する「AllJoyn」のプロトコルスタック
デバイスのネットワークやOSを問わず、ソフトウエアで抽象化したうえで、コネクティビティー手段やセキュリティを確保する。
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 他の陣営と違うのは、Linux Foundationに移管されたオープンソースのプロジェクトである点だ。オープンソースのエコシステムによって、スマートホームを推進していくアプローチになる。既にAllSeen Allianceのソースコードをベースにしたスマート家電製品はテレビなど40ほどが市場に出ているという。

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