Webアプリケーション開発の新手法として注目を集める「Ajax(エイジャックス)」はリッチクライアントの中心技術である。二つのパートに分けて, Ajaxの基本的な仕組みや特徴,周辺技術などを解説する。

 パート1では,Ajaxの利点と利用する際の注意点,そして仕組みを理解するために肝となるソースコードの概要を説明する。Webアプリケーションは,クライアントからサーバーに要求を送信し,その結果をブラウザ内に表示するという流れが一般的だ。それに対してAjaxでは,ページの一部だけを差し替えたり,マウスの移動をきっかけにコンテンツを動かせたりする。そうしたメリットがある一方で,標準外の技術を利用するのでWebブラウザの種類に依存してしまう。

 パート2では,Ajaxアプリケーションを開発する際の注意点,特にサーバー側のWebサービスにまつわる注意点を取り上げる。Ajaxのサーバーサイド・プログラムはWebサービスである。AjaxではWebサービスを頻繁に呼び出すので,やり取りするデータ形式によっては性能が低下する。そこで XMLより簡易な形式が使われることが多い。また,作成したWebサービスは想定外の使われ方をされる恐れがある。転用を難しくすることで,想定した使い方のみになるようにしたい。

Part1 利点,注意点,ソースコードの概要 
Part2 通信データ形式と想定外の利用に対する対策 

出典:日経システム構築 2006年2月号,3月号
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