かつて「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」というテレビ番組に,「勇気を出して初めての告白」というコーナーがあった。視聴者がテレビ番組に告白したいことを手紙で送り,出演するタレントの手助けを得て,勇気を出して告白をする。演出込みだったのかもしれないが,当時小学生だった筆者はドキドキしながら見守っていたことを覚えている。

 その後,筆者は「好きです」「つきあってください」などと,何度か告白する機会があった。ここで言いたいのは,筆者がどのような告白をしたかではない。告白をすれば返事があるということだ。返事はOKのときもあれば,NGのときもある。NGの場合は,さまざまな理由が付随したりする。

日常でよく見られる「リクエスト」と「レスポンス」

 ときは経って,筆者は社会人になり,記者を経て編集者になった。日経ソフトウエアというプログラミング雑誌で,HTTPの解説記事を編集していたときのことである。

 Webへのアクセスに利用するHTTPは,クライアントがサーバーに送る「リクエスト」と,そのリクエストに対してサーバーが応える「レスポンス」の組み合わせでできている。リクエストをすれば,レスポンスを返す。かつてSMTPやFTPにうんざりしたことのある筆者は,HTTPの持つシンプルさが,とても好きだ。

 まじめにHTTPの解説記事を仕立てながら,「このリクエストとレスポンスは,人間も日常生活でよくやってるなあ」と筆者は感じていた。「飲みに行こうぜ」とリクエストを送ると,「うんいいよ」とレスポンスを返す。「注文お願いしますー」「少々お待ちください!」もリクエストとレスポンスである。

 では,人生でもっともドキドキするリクエストとレスポンスは,なんだろうか。筆者は恋の告白ではないかと思う。以下では,告白にたとえながら,HTTPのリクエストとレスポンスを解説してみる。想定する読者は,「404 Not Found」って見たことがあるけれど,それが何かはよくわからない,という程度のHTTPの知識を備えた人とする。

 HTTPをまじめに学びたいのであれば,HTTPの規格書であるRFC2616を直接読むか,その解説を探して読むことをお薦めする。これらを読みながら,現在ではほとんどのOS上で動作するようになったWebサーバー・ソフトとWebブラウザで実験しながら習得するのが効果的だろう。CGIを扱うことができればよりよい。この記事は,HTTPをまじめに学ぶ前に,いくらか役立つのではないかと思う。

 前置きが長くなった。「勇気を出して初めての告白」テーマ曲のBobby McFerrinの “Don't Worry, Be Happy”にでも乗せて,どうぞお楽しみください。

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