米Microsoftがこの数年間で初めてWebブラウザのメジャー・アップデートを実施しようというときになって,予想外の吉報がMSにもたらされた。「Internet Explorer(IE)」がライバルである米Mozilla Foundationの「Firefox」に迫られつつあるという最近の傾向を覆し,2006年第3四半期にWebブラウザ市場でややシェアを取り戻したのだ。

 Web調査会社であるオランダOneStat.comのアナリストによると,IEが2006年7月~9月のあいだに市場シェアを2.8ポイント増やしたのに対し,Firefoxは1.4ポイント減らした。かつて,IEが市場シェアを大きく減らし,それがFirefoxに流れたことはなかった。しかしこの約1年半は,IEが市場シェアを減らし,ライバルのFirefoxが市場シェアを増やすという状況が続いていた。今回のOneStatの調査で,Webブラウザ市場全体に対するシェアはIEが約85.9%,Firefoxが11.5%だった。

 Firefoxの市場シェアは2006年第3四半期に落ち込んだものの,IE対抗のWebブラウザとしては,相変わらず多くのユーザーを獲得している。ドイツ,オーストラリア,イタリアといった国々で最も多く利用されており,市場シェアは21.6~33.4%ある。米国における市場シェアは14.88%で,IEに次いでユーザーが多い。

 ほかにもWebブラウザは存在するが,いずれも市場シェアの観点では成果を上げていない。例えば米Apple ComputerのMac OS X専用Webブラウザ「Safari」は,全Webアクセス・トラフィックに対する市場シェアを0.2ポイント下げ,1.6%とした。

 様々なオンライン・メディアからの情報では,MicrosoftはIEのメジャー・アップデート版である「IE 7」を10月中にリリースする計画らしい。このうわさの真偽は確認できないが,Microsoftは以前「『Windows Vista』完成とほぼ同時期の2006年第4四半期にIE 7をリリースする」と発表したことがある。MicrosoftはWindows Vistaの完成版を,最終的なバグ修正作業の進捗状況に応じて,10月18日~11月8日のあいだにフィックスさせる予定だ。

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