米BEA Systemsが,Java仮想マシン(JVM)の新版「BEA JRockit 5.0」を中国で現地時間12月8日に発表した。新たに米Intelの64ビット版Xeon/Itaniumプロセサや,米Sun MicrosystemsのSPARCプロセサ上のSolaris OS,中国Red Flag Softwareのサーバー向けLinux OSなどに対応している。「BEA WebLogic Enterprise Platform」「BEA WebLogic Server」に同梱するほか,BEA社のWebサイトで同日より無償ダウンロード提供する。

 JRockitを使用すると,ミッション・クリティカルな大規模サーバーサイド・アプリケーションを運用できるという。対応OSは,Windows,Red Hat Enterprise Linux,SUSE Linux ES,Red Flag AS Linux,Solaris。BEA社は「JRockit 5.0により,複数のハードウエアや異なるOSが混在する環境でも単一のJVMを使える」と説明する。

 BEA社はBEA JRockit用のツール・スイート「BEA JRockit Mission Control」を別途用意する。Javaアプリケーションの動作監視や管理,設定,メモリー・リークの防止などに使う3種類のツールで構成する。各ツールの概要は以下の通り。

・「BEA JRockit Management Console」:
 ガベージ・コレクションや使用メモリーの状況,プロセサ利用状態などのデータを取得/表示する

・「BEA JRockit Runtime Analyzer(JRA)」:
 JVMとアプリケーションの動作状態を逐一記録する

・「BEA JRockit Memory Leak Detector」:
 メモリー・リークの原因調査に使うプロファル・データをリアルタイムに取得する

 またBEA社は同日,Javaアプリケーションの応答性を高精度で予測するための技術「BEA WebLogic Real Time(WLRT)」を発表した。詳細は明らかにしていないが,BEA JRockitやそのガベージ・コレクション機能を用いて,アプリケーションの動作速度を見積もるという。「時間的な余裕のないトランザクションにおいて,予想外の遅延を発生させない運用に役立つ」(同社)。2006年の早い時期に利用可能とする予定。

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