画面1●金融財政事情研究会の公式Webサイト。現在は実施済みの試験問題が掲載されている
画面1●金融財政事情研究会の公式Webサイト。現在は実施済みの試験問題が掲載されている
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画面2●事前に漏洩した試験問題の1つ。日付を含むURLで試験前からWebサーバーにアップロードされていた
画面2●事前に漏洩した試験問題の1つ。日付を含むURLで試験前からWebサーバーにアップロードされていた
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 厚生労働省は2013年1月28日、同省が所管する「国家検定ファイナンシャル・プランニング技能検定試験(FP技能検定試験)」で、27日の試験実施前に試験問題が外部に漏洩していたことを発表した。試験問題は、試験実施団体の1つである金融財政事情研究会(以下、研究会)の公式Webサイト(画面1)から漏洩した。

 厚労省と研究会の説明によると、試験問題は遅くとも25日夜にはWebサイトに“公開”されており、試験実施前に20件程度のアクセスがあった。27日朝の試験実施直前に匿名の通報があり、研究会は問題漏洩の事実を確認。Webサイトから削除したが、試験はそのまま実施された。

類推容易なURLにPDFを事前掲載

 研究会は「漏洩の原因は当方のミス。外部からの不正アクセスなどの形跡はない」と説明する。研究会の説明によれば、本来なら試験実施後に公開するはずの試験問題のPDFファイルを、前もってWebサーバーにアップロードしていた。アクセス制限はかけておらず、URL(アドレス)さえ分かればインターネットを通じて誰でも閲覧できる状態になっていた。

 しかも、PDFファイルのURLは「過去問」を掲載しているURLの試験日の部分を「20130127」と置き換えただけで、研究会のWebサイト利用者にとっては類推が容易だった(画面2)。URLを置き換えて試験問題を閲覧する方法は、ネット掲示板などを通じて一部受検者に知られていたようだ。

 FP技能検定試験は、証券や保険などの業務に携わる人が資産相談業務をするための能力を有しているかどうかを検定する試験。金融機関が従業員・代理店などに受検を課している場合があるほか、個人投資家が知識を試すために受ける試験としても人気がある。

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