最優秀賞は宇宙船からの眺めを再現するツール

写真4●1位を獲得したコ・キューポラ
写真4●1位を獲得したコ・キューポラ
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写真5●会場には即席の展示スペースが設置された
写真5●会場には即席の展示スペースが設置された
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写真6●2位のLinkAStar
写真6●2位のLinkAStar
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写真7●3位のArtistic Data Materialization
写真7●3位のArtistic Data Materialization
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写真8●JAXA賞のCONNECT
写真8●JAXA賞のCONNECT
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 最優秀賞に選ばれたのは「コ・キューポラ」。ISSのキューポラ(観測用モジュール)から見た実物大の映像を、パソコンとプロジェクタなどで再現できるツールである。キューポラの天窓からは、常に地球の一部が見えている。このツールを使うと、移動に伴い時々刻々変わる風景を、学校や自宅などで楽しめる。会場には、通路の一部を利用して同ツールを即席展示(写真4、5)。イベント参加者の多くが、寝そべりながらISS体験を楽しんでいた。

 続く2位が「LinkAStar」と名付けられたソーシャル・アプリ。拡張現実(AR)アプリを用いて、ある星を選び出して「チェックイン」、その星にメッセージを残しておくというサービスである(写真6)。不特定多数の利用のほか、遠くに住む恋人や家族がメッセージ交換する用途も想定している。

 第3位は「Artistic Data Materialization」。3次元プリンターやCNCフライスを活用して、宇宙関連のデータからアクセサリーなどを作るサービスである。会場では、小惑星イトカワのレプリカや、誕生日の惑星の配置と軌道を基にしたブレスレットなどを作製した(写真7)。

 コ・キューポラの開発チームは急きょ参加を決定したために事前の登録がなかったことから、世界決勝戦への進出チームは、2位の「LinkAStar」と3位の「Aristic Data Materializaiton」に決定した。

 さらに、JAXA賞として選ばれたのが磁力線アプリ「CONNECT」。地球上の任意の点が磁力線で別の地点(磁気共役点)につながっていることに着目、磁力線の向こう側とつながることのできるというソーシャルWebサービスである。具体的には、写真やツイート、スポット情報などを表示してくれる(写真8)。

 ほかにも、ISSからの映像を見ている世界中の人によるソーシャルメディア「A View From Space」、小惑星の大きさを実感できるシミュレータ「ITOKAWA WALKER」、3次元の地球データの可搬性を高めた「Our Sphere」、クレーター情報やクイズを集めた「Crateri API」、地図アプリにUstream情報を重ねた「GeoJackass_ssstream」、誕生時などある時点に放たれた光を宇宙空間で追跡する「Space Timeline」、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で月面歩行を疑似体験する「Astrowalk」、脳波信号と宇宙データを融合した「Galaxy Sexy」、温度分布などの地図画像から地理情報を逆算して取り出すツール「Image to Degree」といった魅力的なアプリやサービスがわずか2日間で開発された。

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